法話会

小林副住職の法話(その一)

今般のコロナウィルスの影響により休講中の定例法話会に代えまして、拙い法話をHPで掲載させて頂きます。 お読み頂きましたら幸いです。 「色即是空 その一」 我が師・故高田好胤薬師寺管主は、副住職の頃より管主に就任されるまでの十八年間、「未来の日本の国を背負って立つ中学・高校生の心を耕し、佛心と民族精神の種まきをすることは佛法者の使命であり、菩薩(ぼさつ)行(ぎょう)である」と、修学旅行生への法話を続けられました。薬師寺では、先師の志が代々受け継がれ、現在も若手の僧侶によって行われております。 薬師寺の僧侶は、寺を訪れる修学旅行生への法話の結びに「みなさん、合掌して下さい」と申します。すると、有り難いことに全校生徒が素直に手を合わせてくれるのです。 初めは、寺に『見学』に来た学生が、『参拝』の心に変わってくれるのです。私共が「心の種まき」をすることによって、信仰心を養ってもらえることは、僧侶にとっては無上の悦びであります。 今から十数年前、私が伽藍(がらん)の副主事として、その担当をしていた頃の出来事です。その日も、いつものように、秋晴れの伽藍で青空説法をしておりました。法話が...
お知らせ

胎内写経のご案内

喜光寺本尊 阿弥陀如来坐像 修理 胎内結縁写経 喜光寺は、およそ千年の間信仰されてきたご本尊、阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)の痛みが激しいため、文化庁の指導により、保存修理を行う事になりました。 喜光寺では、この度の保存修理に際しまして、新たなるお写経のご結縁を頂き、皆様の祈りのこもったご本尊として信仰頂こうと、「胎内結縁写経」の勧進を発願頂きました。 「胎内結縁写経」には、天武天皇が吉野に伝えたと言われる、手漉き和紙を用い、草木染で五色に染め上げ、お写経用紙に致しました。 ご納経頂いたお写経は、令和七年の保存修理の完成に合わせて、胎内に納入致します。 従来の「いろは写経」と併せて、お一人でも多くの皆様にご結縁を賜ります様お願い申し上げます。
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